東関東馬事専門学院では、競走馬の育成牧場との連携において全国に約120カ所以上ものネットワークを活用し、生徒一人ひとりの希望就職実現に向けた育成牧場、生産牧場への就職を行っています。競走馬の育成牧場や生産牧場で必要な技術や知識を学び、より牧場ニーズにマッチした人材を育成し、各種牧場研修(牧場実習)を通じて、自分自身に適した牧場求人情報の中から、就職活動を行っていきます。
最近では、競馬はひと昔前のように、「ギャンブルを楽しむ!」と言うイメージよりも、むしろ、スポーツとしての競馬、文化として楽しめる血統のスポーツというイメージが強くなってきたことから、競馬のファンには、大人だけでなく若者や女性が増えたことを背景に、サラブレッドという動物に興味を持ち、将来は競走馬の仕事がしたい!牧場での仕事がしたい!という若者が増えて来ました。競走馬の牧場には、それぞれ「生産牧場」「育成牧場」「種馬場」と、大きく分けて3つに分かれます。その3つの牧場とも役割はそれぞれで、当然ながら仕事内容もちがってきます。
種馬場とは、すでに競走馬として活躍し優秀な雄馬たちが過ごす牧場です。一方、生産牧場では、繁殖牝馬が過ごし(お母さん馬)その種馬場の雄馬との交配によってこの世に生を受けて誕生する仔馬を育てる牧場をいいます。さらに、育成牧場では、生産牧場で生まれた仔馬から、人が乗れるように、また競走馬になるための基本的なトレーニングと馬と人の約束事を覚えさせる調教を行っている牧場をさします。具体的には、馬の背中に鞍をつけたり、馬装具の取り付けなど、あらゆる基本訓練を中心とした馴致調教(じゅんちちょうきょう)が行われます。これを専門用語で「ブレーキング」とも言います。こうした育成牧場での馴致調教やブレーキングが終了すると、本格的な調教が行われます。他の馬と並走して走らせる“あわせ馬”、坂道を活用したハンロ(坂路)調教など、トレーニングセンターに入るための基本的な訓練を行っていくのです。
◆競走馬としてデビューするサラブレッドの数!?
競走馬は毎年8000頭近く生まれます。そのうち競走馬としてデビューすることができる馬は、毎年5600頭程度です。無事、この世に生まれてきたサラブレッドでも、馬主さんが見つからなかったり、調教過程での事故や病気、また能力が十分に発揮されなかったり…など、さまざまな理由において、競馬レースでデビューできない馬たちも少なくありません。走るために生まれてきた馬が無事に、競走馬として競馬場を走らせる基本調教を行うのが、これら牧場役目と言って過言ではありません。この世に生まれてきたサラブレッドを無事レースで活躍させるために、生産牧場や育成牧場スタッフ達は、馬たちに愛情を注ぎ日々調教に励んでいるのです…。
◆競走馬の育成牧場の仕事について
毎年9月ごろ、離乳(母馬との別れ)した当歳馬たちが育成牧場にやってきます。そして、いよいよ馴致調教(ブレーキング調教)が始まります。人が騎乗するうえで欠かせない人と馬との約束事を教える大切な基礎調教です。そして、こうした馴致調教が終わると、本格的な運動調教が始まるのです。こうした調教の良し悪しが、その馬の商品価値を定めると言われるほど、これらの基礎調教はすごく大切で重要なのです。「育成」とは、競走馬が中央競馬のトレーニングセンターや地方競馬(競馬場)の厩舎に入厩するまでの全過程のことを意味し、育成牧場とは、生産牧場からトレーニングセンター(地方競馬の場合は厩舎)までのつなぎ役なのです。何も知らない生産牧場からやってきた元気いっぱいの馬たちに、鞍をつけることを教え、人が乗ることを馴らし、ハミでの操作ができように教え、乗り手の意思で馬が動くように調教する…。こうした馴致調教を経て、やっと本格的な調教が可能となり早く走るための体をつくり、育成牧場を卒業し、いよいよJRAのトレーニングセンターに出向くことができるのです。
育成牧場というと、生産牧場からトレーニングセンターのまでの全過程を担う立場であることはもちろん、一度トレーニングセンターに入った馬(レースに使った現役競走馬)の休養や再調教を行なったりする育成牧場も多数あります。比較的、美浦トレーニングセンターや栗東トレーニングセンター近郊にある育成牧場は、このタイプの牧場が多く、一時的とはいえ現役競走馬を預かる訳ですからそれなりの緊張感が漂っているといっても過言ではありません。こうしたトレセン近郊の育成牧場の求人では、ほぼ経験者というより競走馬を扱える熟練者を求める声も多く、未経験者から職場で仕事を覚えて業務を行うのは非常に困難であるのが現状です
◆競走馬の育成牧場で働くには
育成牧場で働くには、馬を扱う技術と知識・経験が必要だと思います。乗馬クラブのように、クラブが所有するおとなしい馬であれば、未経験でも練習を積めば就職できますが、実際は2歳や3歳のバリバリの競走馬を扱うのが牧場ですから、競走馬は、おとなしい穏やかなイメージはありません。乗馬クラブなどでは、お客さんや会員さんが簡単におこなえる『ひき馬(馬をひいて歩かせること)』のと競走馬のひき馬はまったく違います。乗馬クラブでは簡単にこなせることも、特に現役競走馬を扱う育成牧場での馬の取り扱いは、そう簡単にこなせる仕事ではありません。
◆育成牧場で求められる騎乗技術って何!?
馬に乗るというと、お尻を鞍につけて姿勢がピンと伸ばして騎乗するのが“馬術”で見かける騎乗姿勢です。一方、競馬はジョッキーたちが、鐙(足を置く金具)を短くして、お尻を上げて状態を低くして騎乗する“モンキー乗り”をイメージするでしょう…。実際に育成牧場で求められる騎乗姿勢というのは、その中間くらいの姿勢。つまり、お尻を少し上げて馬の背中に負担をかけないで騎乗する騎乗フォームが取り入れられています。この姿勢は、乗り手の自分自身の体重を乗り手の下半身で支え、バランスとリズム感覚が非常に重要であり、例え乗馬クラブで少しの騎乗経験があっても、そう簡単にこなせる騎乗フォームではありません。よく、競走騎乗の基本は“馬術”にある。といわれますが、短期間でこれらを学ぶには、専門のトレーニングを積む必要があると思われます。競走馬のお仕事を目指すなら、是非チャレンジしてみてください…。
◆競走馬の育成牧場求人の見極め…
育成牧場に限らないけど、広告や求人情報などは企業アピールと同時に、スタッフを募集している。正直言って、良い事しか文言として並べていない…。そう思う方も少なくないはずです。しかし、実際に就職してみると、思っていたのと違う!雇用条件が求人情報と違う!職場環境があまり良くない!人間関係が自分には合わない!など、就職してからのトラブルは少なくない…。未経験者が、「未経験者歓迎」というキャッチフレーズが掲げられている求人に応募しても採用してもらえないケースがほとんどです。もしも、採用されたとしても夢と現実のギャップを実感したとき、退職を選択する人も少なくない…。実際に、未経験者が就職後3年以内にやめてしまう確率は、9割以上といわれています。それが、今の現状だと思います。
◆では、どうして!!【未経験者歓迎】という表記をするのか!?
あくまで個人的な見解と、実際に牧場での採用担当者から耳にした話ですが、今「牧場の求人」は、本当に人が足りない…。そもそも、経験者を募集しても、まず経験者そのものが、なかなか見つけることができないのです。そのうえ、求人情報に「経験者に限る」という表記をつけた場合、相当、騎乗技術や馬の取り扱いに慣れている人でない限り問い合わせし難く、求人に結びつかない…。一方、【未経験者歓迎】と表記していれば、経験者はその求人情報に問い合わせしやすくなる…。つまり、経験者を集めやすくするための手段にすぎないのです。もちろん、本当に「未経験者を歓迎」している牧場もない訳ではありませんが、相当何らかの理由で、人手がいないのか、何か特別な事情があるのだと思います。
逆に、経験があればこの業界では多数の「求人情報」を独占できます。実際に、短期間で馬を扱える技術と知識を身につけ、就職前に3~4か所もの牧場で職場体験を積み、自分に一番適した職場を見つけ出して就職の内定をもらい、雇用者も働く側も双方のニーズをマッチさせた就職活動などを行っているのが、東関東馬事専門学院です。
東関東馬事専門学院では、学費の30~50%が満叙対象となる独自の馬業界就職支援制度を設けており、最大で144万円の免除されるといわれています。(詳細は、東関東馬事専門学院 募集要項へ)
実際に牧場での採用担当者から耳にした話ではありますが、今の「牧場の求人事情」は、本当に人材が不足している傾向にあります。そもそも経験者を募集しても、まず経験者そのものが、少ない…。という現状でもあります。
こうした今の牧場の求人事情を考えると、逆に、馬の経験があればこの業界では多数の「求人情報」を独占できる可能性が広がってきます。実際に、短期間で馬を扱える技術と知識を身につけ、就職前に3~4か所もの牧場で職場体験を積み、自分に一番適した職場を見つけ出して就職の内定をもらい、雇用者も働く側も双方のニーズをマッチさせた就職活動などを行っているのが、本校でもある東関東馬事専門学院です。(さらに学費が50%免除対象になるので超お得…)さらに、これらの経験を踏まえて、JRA競馬学校の厩務員課程受験資格を得ることもできるのです。また、中学卒業してすぐに馬の世界に進みたい人には、競走馬の世界で活躍するためのカリキュラムを整えた東関東馬事専門学院と併設した東関東馬事高等学院なども存在しています。学校の様子などはブログでも紹介していますので、是非ご参照ください。
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未経験からのJRA厩務員合格
馬の学校 東関東馬事専門学院
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